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デビュー30周年!!!一音入魂!熱きブルースに全てを捧げた伝説のギタリスト“菊田俊介”キングレコード在籍時リリースの初期5作品を全世界配信開始

今年デビュー30周年を迎えた日本を代表するブルース・ギタリスト“菊田俊介”。メジャー・デビュー作を含むキングレコード在籍時にリリースされた初期アルバム全5作品を2024年8月7日に全世界配信開始。

SOUND FUJI 編集部

2024.8.7

ブルース、ファンク、ソウル、ジャズ、フュージョン、クラシック、ロックなど多彩な音楽的バックグラウンドを背景に持ちながらも、とことん「ブルース」に拘った活動を続ける真の意味でのプロフェッショナルなギタリスト。泣きに泣き捲るチョーキング、流麗な速弾きで唸らせるギター・ソロ、ファンキーでソウルフルなバッキングなど菊田俊介の天才的なギター・プレイを存分に味わえる作品が勢揃い。オーティス・ラッシュ、ジュニア・ウェルズ、ココ・テイラーなど大御所アーティストのゲスト参加など聴き所は沢山。中でもライブ・アルバム収録の「BLUES WITH A FEELING」におけるサンハウス~シーナ&ザ・ロケッツのギタリスト鮎川誠との共演はハイライトとも云える熱いギター・プレイの応酬を堪能出来る。「ロックンロール」の掛け声には誰もが痺れるだろう。菊田俊介のギターや作品を未体験のリスナーにとっては、日本から世界へと羽搏いた彼の熱きブルース魂に触れる絶好の機会となるだろう。

【菊田俊介本人コメント】

「今のはどうだった?何ならもう一回やってもいいぞ」プレイバックを聴きながらジュニア・ウェルズが小生の顔を覗き込んだ。「素晴らしいテイクでした」と言うと、「Who loves you? Junior loves you (誰がお前を愛してるかわかるか?俺だよ)」とニヤッと笑った。ちょうど30年前のシカゴ、アクメ・スタジオでのレコーディングが、まるで昨日の事のように思い出される。そのジュニアがゲスト参加してくれたフランク・コーリア・バンドの『ファンキー・ブルース』でキングレコードからメジャー・デビュー。1994年の秋だった。

同年12月には、マジック・サムの没後25周年を記念した『トリビュート・トゥ・マジック・サム』をリリース。マジック・スリム、エディ・ショウ、マイティー・ジョー・ヤングらサムと生前親交があったブルースマンたちが集結し、自分はギターとプロデュースで制作に関わらせていただいた。

翌年の1995年には初のリーダー・アルバム『ゼイ・コール・ミー・シュン』をリリース。前出のジュニアや、憧れのオーティス・ラッシュがゲスト参加。オーティスの歌、ギター共に素晴らしく曲の中でギターリックのトレードが出来たのが嬉しかった。

さらに翌1996年にはリーダー作第二弾の『シカゴ・ミッドナイト 』を発表。後に9年間活動を共にしブルースの母と慕うことになるココ・テイラーが2曲ゲスト参加してくれた。レコーディング前にケンタッキー・フライド・チキンをむしゃむしゃほおばり、パワーのある歌声で我々を圧倒した。なんともインパクトのあるココとの出会いだった。

そして1997年にリリースしたのが『ライブ!!~第 3 回パークタワー・ブルース・フェスティバル’96』。J.W.ウィリアムスのバンドで出演した新宿パークタワー・ブルース・フェスティバルの模様を収めたライブ・アルバムだ。日本のロック/ブルース界のレジェンド鮎川誠さんや、シカゴでの活動経験もある石川二三夫さんがゲスト参加。「今日は嬉しいっちゃ」と鮎川さんが放った一言が今でも耳にこだまする。

あれから30年の時を経てこれら5枚のアルバムが世界配信されることになった。国を越えて世界中の人々に聴いてもらえることが本当に嬉しい!

ココ・テイラーが生前言っていた「ブルースは癒しの音楽」。聴いてくれるみなさんが、音に癒されて明日への糧にしてくれることを心から願って。

最後にこれらのアルバムに参加している素晴らしいシカゴ・ブルースの先輩たちや仲間たちに敬意を表し、アルバム制作の機会を与えてくれたキングレコードの皆さんに感謝したい。

Blues is alright!

2024年7月 菊田俊介

 

【配信作品紹介】
<アルバム>
フランク・コーリア・バンド・フィーチャリング・菊田俊介&ジュニア・ウェルズ
『ファンキー・ブルース』 1994年9月1日発売


収録曲:1.FUNKY BLUES/2.STILL IN LOVE/3.CAN’T STOP/4.GONE FOR GOOD/5.TREATED ME SO BAD/6.I’M A BLUES MAN/7.STORMY MONDAY BLUES/8.MUSTANG SALLY/9.NEVER MAKE A MOVE TOO SOON/10.I’VE GOT TO USE MY IMAGINATION/11.WATCH ME MOVE/12.LITTLE BY LITTLE
SHUNSUKE KIKUTA (Guitar)/FRANK COLLIER (Vocals,Bass)/JAMES KNOWLES (Drums,Percussion)/ROOSEVELT PURIFOY (Keyboards)/BILL McFARLAND(Trombone)/KENNY ANDERSON(Trumpet)/RODNEY BROWN(Saxophone)/NIKKI RICH(Background Vocals)/VALERIE ADAMS(Background Vocals)/DENISE AUSTIN(Background Vocals)
[SPECIAL GUEST] JUNIOR WELLS (Vocals,Harmonica)
配信URL:https://ShunsukeKikuta.lnk.to/funkyblues

菊田俊介/マジック・スリム&ザ・ティアドロップス/エディ・ショー&ザ・ウルフギャング/J.W.ウィリアムス&ザ・シャイ・タウン・ハスラーズ
『トリビュート・トゥ・マジック・サム』1994年12月21日発売

収録曲:1.TORE DOWN-JUST A LITTLE BIT/2.RECONSIDER BABY/3.LOVE ME WITH A FEELING/4.I JUST GOT TO KNOW/5.I NEED YOU SO BAD/6.MAMA,TALK TO YOUR DAUGHTER/7.ALL YOUR LOVE/8.THAT’S ALL I NEED/9.OUT OF BAD LUCK/10.YOU BELONG TO ME/11.RIDING HIGH/12.YOU DON’T LOVE ME/13.I FEEL SO GOOD
J.W.WILLIAMS & THE CHI-TOWN HUSTLERS
SHUN KIKUTA (Guitar)/J.W.WILLIAMS(Vocals,Bass)/ARCHIE BROOKS (Guitar)/JERRY PORTER (Drums)/BILLY BRANCH (Harmonica)
MAGIC SLIM & THE TEARDROPS
MAGIC SLIM(Vocals,Guitar)/JOHN PRIMER(Guitar)/NICK HOT(Bass)/EARL HOWELL(Drums)/KEN SAYDAK(Piano)
EDDIE SHAW & THE WOLFGANG
EDDIE SHAW(Vocals,Tenor Saxophone)/LAFAYETTE “SHORTY” GILBERT(Bass)/TIM TAYLOR(Drums)/MICHAEL PEAVY(Alto Saxophone)/MIGHTY JOE YOUNG(Vocals)
配信URL:https://YukihiroTakahashi.lnk.to/TTMS

菊田俊介
『ゼイ・コール・ミー・シュン』
1995年10月25日発売

収録曲:1.MR.AIR(FOR M・J)/2.WOMAN ACROSS THE RIVER/3.ME AND MY GUITAR/4.SAME OLD BLUES/5.CUT YOU LOOSE/6.COME ON IN THIS HOUSE/7.TAKE A LOOK BEHIND(LOOKING BACK)/8.LET ME LOVE YOU BABY/9.I’LL TAKE CARE OF YOU/10.I’LL PLAY THE BLUES FOR YOU/11.MEMORY OF LOUIS
SHUNSUKE KIKUTA (Guitar)/J.W.WILLIAMS (Vocals)/AL BROWN (Bass)/BRADY WILLIAMS (Drums)/JERRY PORTER (Drums)/JOHNNY“FINGERS”IGUANA (Piano,Organ)/KEN SAYDAK(Piano)/JACK CASSIDY(Trumpet)/PETER BALLIN(Tenor Saxophone)/HENRY SALGADO(Trombone)
[SPECIAL GUEST] OTIS RUSH (Vocal,Guitar)/JUNIOR WELLS (Vocal,Harmonica)
配信URL:https://ShunsukeKikuta.lnk.to/TCM_SHUN

菊田俊介
『シカゴ・ミッドナイト』
1996年11月21日発売

収録曲:1.FOUR CROWNS/2.LOVE OF MINE/3.DRINKING GASOLINE/4.BIG BOSS MAN/5.29 WAYS/6.I’M GONNA GET LUCKY/7.RIB TIPS WITH HOT SAUCE/8.DON’T TELL ME WHAT YOU’VE BEEN DOING/9.LUV SUMBODY/10.LET’S STRAIGHTEN IT OUT/11.CHICAGO MIDNIGHT
SHUNSUKE KIKUTA (Guitar)/J.W.WILLIAMS (Vocals,Bass)/AL BROWN (Bass)/JERRY PORTER (Drums)/BRADY WILLIAMS (Drums)/JOHNNY“FINGERS”IGUANA (Piano,Hammond Organ)/BILLY BRANCH (Harmonica)/EDDIE SHAW(Tenor Saxophone)
CHICAGO FIRE
BILL McFARLAND(Trombone)/KENNY ANDERSON(Trumpet)/HANK FORD(Tenor Saxophone)
[SPECIAL GUEST] KOKO TAYLOR (Vocals)
配信URL:https://ShunsukeKikuta.lnk.to/Chicago_MIDNIGHT

菊田俊介&J.W.ウィリアムス
『ライブ!!~第3回パークタワー・ブルース・フェスティバル’96』
1997年4月9日発売

収録曲:1.LOVE OF MINE/2.LUV SUMBODY/3.DRINKING GASOLINE/4.TURNING POINT-TURN BACK THE HANDS OF TIME-LET’S STRAIGHTEN IT OUT/5.HONEST I DO/6.TORE DOWN-JUST A LITTLE BIT/7.BLUES WITH A FEELING/8.DON’T EVER LEAVE ME/9.BIG BOSS MAN-IT’S YOUR THING
SHUNSUKE KIKUTA (Guitar)/J.W.WILLIAMS (Vocals,Bass)/JERRY PORTER (Drums)/JOHNNY IGUANA (Keyboards)
[SPECIAL GUEST] MAKOTO AYUKAWA (Vocal,Guitar)/FUMIO ISHIKAWA (Harp)
配信URL:https://ShunsukeKikuta.lnk.to/LIVE_T3PTBF96

 

【PROFILE】
菊田俊介 SHUN KIKUTA
1966年9月8日生まれ、栃木県宇都宮市出身。10歳の頃からギターを弾き始め、クラシックやフォークに夢中になり、フュージョン、ハード・ロックにも影響を受ける。高校卒業後、1986年、ボストンのバークリー音楽大学に留学、プロフェッショナル・ミュージックを専攻。この頃、B.B.キング『LIVE AT THE REGAL』に衝撃を受け、ジャズやブルースに傾倒。1990年5月、バークリー音楽大学を卒業後、シカゴへ移住、ブルース・ギタリストとしての活動を目指す。アルバイトをしながらジャム・セッションやストリート・パフォーマンスなどで経験を積み、シカゴ・ブルース界の重鎮ギタリスト、ルイス・ マイヤーズのバンドに加入。その後、シカゴのブルース・シーンで様々なバンドやギグに参加していると、1994年、キングレコードからアルバム制作の依頼を受け、フランク・コーリア・バンド名義の『FUNKY BLUES』でメジャー・デビュー。同年、32歳で他界した“天才ブルースマン”マジック・サムに捧げた『TRIBUTE TO MAGIC SAM』を発売、ギターで参加しプロデュースも手掛けた。1995年、初のリーダー・アルバム『THEY CALL ME SHUN』をリリース、大尊敬するオーティス・ラッシュとジュニア・ウェルズがゲスト参加、大きな話題になる。1996年、2枚目のリーダー作『CHICAGO MIDNIGHT』」を発売、“ブルースの女王”ココ・テイラーがゲスト参加。同年、東京新宿のパークタワー・ブルース・フェスティバルに出演、J.W.ウィリアムスや鮎川誠、石川二三夫らと共演。1997年、そのライブ音源を『LIVE!!THE 3RD PARK TOWER BLUES FESTIVAL ’96』として発表。その後、ジュニア・ウェルズ、オーティス・クレイのツアーに参加。さらに、ココ・テイラーのバンド・メンバーに正式に選ばれ、9年間に亘り彼女と共に活動、世界の舞台へ飛び立つ。2003年にはテレビ番組でB.B.キングと共演、マーティン・スコセッシ総指揮の映画『THE BLUES』にも出演。2007年発売、ココ・テイラーの最後のスタジオ・アルバム『OLD SCHOOL』に参加、同作品は2008年のグラミー賞“ベスト・トラディショナル・ブルース部門”にノミネートされた。2009年、ココ・テイラーが80歳で逝去。それをきっかけに、アジアでの活動に拠点を移す。その後もソロ活動と並行して多数のバンドやプロジェクトの作品やツアーに参加。現在は音楽ライター、ギター・インストラクターとしても活躍する。
©鈴木雅之

 

ARTIST

  • 菊田俊介

    SHUNSUKE KIKUTA

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